置賜の位置

置賜の位置

 置賜圏域は山形県の南部に位置し、宮城、新潟、福島の3県に隣接する3市5町(米沢市、長井市、南陽市、高畠町、川西町、白鷹町、飯豊町、小国町)で構成されています。

 東部に奥羽山脈、南部には、吾妻・飯豊山系、北西部には朝日山系がそれぞれ連なり、磐梯朝日国立公園の主軸を成しています。本圏域の東部は、吾妻連峰を源流とする最上川の源流部に位置し、その流域に米沢盆地が形成されています。また、西部は飯豊連峰を源流とする荒川の源流部に位置し、その流域に長井盆地が形成され、美しい散居集落が形作られています。

 かつて、この地を訪れた英国の女流旅行家「イザベラバード」は、実り豊かな大地と人情の温かさから、置賜地域を「東洋のアルカディア(理想郷)」と称しています。

 

「置賜(おきたま)」という地名の由来

 置賜という言葉はもともとu-ki-tomam(広い、葦の生えている谷地の意味)のアイヌの言葉に由来すると言われ、これに「優嗜曇うきたむ」の字を当てはめたと推測されます。歴史上最初に「日本書記」にでてきますが、「陸奥国優嗜曇郡」が初見です。

 「置賜郡」という言葉は古くから使用されており、江戸時代上杉藩から勘定方へ提出した「出羽の国置賜郡村仮名附帳」にはヲイタマと訓が振られています。