人と地域をつなぐ事業 講義Ⅲを開催しました。
平成30年3月17日、人と地域をつなぐ事業の講義Ⅲを平成30年度最後の講座として実施しました。
午前中の講座
1年間を振り返るスライドショーを見て、チェックイン(その時の状態を共有します。)の後、はじめに、偏愛マップ(自分がとても好きなもの、こだわりのあるものを自分中心に書く)と、ペインマップ(苦手なもの、嫌いなものなどを自分中心に書く)のワークショップから講座がスタートしました。
はじめに、受講者がそれぞれ自分の偏愛マップとペインマップを書き、書き終えてから受講者同士で共有しました。
その後、坂倉先生から「well-being」の研究に関する講義があり、自分にとっての「3つのウェルビーイング」の要素とその理由を書き、午前の部が終了しました。
ランチはumuiさんの「かれーのさら」
人と地域をつなぐ事業の講座の楽しみのひとつとなっているランチは、山形県北村山郡大石田町にあるリノベーションされた十四角形の形をした次年子小学校で、ごはんやを営むumuiさんにケータリングをお願いしました。とても美味しい「かれーのさら」を食べ、午後の講座に続きます。
午後の講座
午後は、今年度それぞれが参加した外部研修と、芝の家視察研修のレポートをもとに、気づきを共有しました。気づいたことや学んだことに加えて、参加していない人に伝えたいことについて、対話を行い、振り返りを聞きながら、参加者それぞれが感じたことを話し合いました。
次に、こんなことをしてみたい、こんな問題について考えてみたいというテーマを参加者から3つ提案してもらい、そのテーマについて、ワールドカフェ形式で対話によるワークショップを行いました。
坂倉先生から、それぞれのテーマを考える上で、well-beingの軸を大切にして考えてみること、well-beingにつながるような発想をすることを考えながらやってみようと話がありました。
受講者から提案のあった次の3つのテーマについて、「未来のワールド寄せ鍋」の形式で話し合いをしました。
①空き地を素敵にする・空き店舗の活用
②利益の追求でも、義務感でもなく、チームで楽しく地域活動するには?
③ブランディングとは?
最後に参加者全員でチェックアウトを行い、終わりの時の気持ちを共有し講座が終了しました。
坂倉先生からは次のようなコメントがありました。
「3期生のみなさんはこれで終わりではなく、来年4期生が入って来たら、弟や妹ができると思っていただき、それを楽しみにしてほしいと思います。人と地域をつなぐ事業を長く実施するにつれて、人と地域をつなぐ事業で募集しているのは、私のことかもしれないと参加してくれる人が増えてくると思います。受講されてから、すぐに活動が起こっても起こらなくてもよくて、今日のような話を暮らしている地域で安心して話せる人が家族以外に増えていくことは、みなさんの暮らしのwell-beingを変えていくと思います。いろいろなことに取組みたいという人には実際に取組んでもらい、そうでなくてもそういった人を応援できるという関係性も、とても大事だと思います。受講生の方と講座の時間以外にも仲良くしたいと思いますし、来年度、新しい4期生に会えるのも楽しみにしています。」
受講していただいたみなさまに「つながる喜び」や「つながる楽しさ」を感じて、地域に関わるきっかけにしていただくためにスタートした「人と地域をつなぐ事業」は「ゆるふわ」をキーワードに講師の坂倉先生と受講者が対話を続けてきました。
今年度の講座では「well-being=いい感じ」という新たなキーワードも出てきました。
置賜広域行政事務組合では、来年度は「ゆるふわ」に加えて、「well-being=いい感じ」を大切にこれからを考える場を創っていきたいと思っています。
今年度は東京都港区に暮らすみなさんと細く長いゆるやかなつながりを創る「24時間トークカフェ置賜」など、新たな取り組みも実施しました。
来年度は新しい取組みとして、置賜の人に「人と地域をつなぐ事業を伝えるシンポジウム」を開催したいと思っています。
3月15日から第4期の募集も開始しておりますので、多くのみなさまからのご応募をお待ちしております。
平成30年度の「人と地域をつなぐ事業」に関わっていただいたみなさまに、あらためて深く感謝申し上げます。